アンドロイド・ニューワールドⅡ
コンロ問題が解決した頃。
ようやく、オーブンに一つ、空きが出ました。
そこに、ロールケーキの生地を入れて、セット。
あとは、焼けるのを待つだけですね。
一安心です。
そうこうしているうちに、鮭茶漬けの鮭も、ステーキも焼き上がりました。
どうなることかと思いましたが、何とかなりそうですね。
あとはロールケーキの生地が焼き上がるのを待って、生クリームと果物を巻き、飾り付けをするだけ…。
…では、ありません。
私としたことが、失念していました。
まだ、ポタージュスープが出来ていないのでした。
コンロ騒ぎのせいで、あちらの進捗状況を、確かめていませんでしたね。
「奏さん、そちらは…」
大丈夫ですか、と私は声をかけようとしました。
すると、そこは不穏な空気、を通り越し。
修羅場と化していました。
「ちょっとぉ、どうしてくれるのよ!」
「どうして…って言われても、もう冷めちゃってるし…。まだ固いんだよ。もう一度温め直して…」
「もうそんなことしてる時間ないでしょ?早く潰してよ」
「いや、固くて潰せないから…。だから、ミキサーを使うレシピにしようって…」
「何それ?私のせいだって言うの!?」
と、またしても喧嘩が勃発しています。
このグループは、喧嘩をせずに何かを遂行することが出来ないのでしょうか。
喧嘩腰の人間が多過ぎます。奏さんは温厚ですが。
とにかく、ここはリーダーとして、喧嘩を仲裁しなければなりません。
「どうどう…と、言ってはいけないんでしたね。メーデーメーデー、落ち着いてください」
と、私は割って入りました。
「瑠璃華さん…。メーデーは違うと思う…」
「そうですか」
と、私は言いました。
それよりも。
「一体どうしたのですか?何事ですか、この喧嘩は」
「いや、喧嘩はしてないんだけど…」
と、奏さんは言いました。
いえ、充分喧嘩をしているように見えましたが。
主に女子生徒の方が、ですが。
ようやく、オーブンに一つ、空きが出ました。
そこに、ロールケーキの生地を入れて、セット。
あとは、焼けるのを待つだけですね。
一安心です。
そうこうしているうちに、鮭茶漬けの鮭も、ステーキも焼き上がりました。
どうなることかと思いましたが、何とかなりそうですね。
あとはロールケーキの生地が焼き上がるのを待って、生クリームと果物を巻き、飾り付けをするだけ…。
…では、ありません。
私としたことが、失念していました。
まだ、ポタージュスープが出来ていないのでした。
コンロ騒ぎのせいで、あちらの進捗状況を、確かめていませんでしたね。
「奏さん、そちらは…」
大丈夫ですか、と私は声をかけようとしました。
すると、そこは不穏な空気、を通り越し。
修羅場と化していました。
「ちょっとぉ、どうしてくれるのよ!」
「どうして…って言われても、もう冷めちゃってるし…。まだ固いんだよ。もう一度温め直して…」
「もうそんなことしてる時間ないでしょ?早く潰してよ」
「いや、固くて潰せないから…。だから、ミキサーを使うレシピにしようって…」
「何それ?私のせいだって言うの!?」
と、またしても喧嘩が勃発しています。
このグループは、喧嘩をせずに何かを遂行することが出来ないのでしょうか。
喧嘩腰の人間が多過ぎます。奏さんは温厚ですが。
とにかく、ここはリーダーとして、喧嘩を仲裁しなければなりません。
「どうどう…と、言ってはいけないんでしたね。メーデーメーデー、落ち着いてください」
と、私は割って入りました。
「瑠璃華さん…。メーデーは違うと思う…」
「そうですか」
と、私は言いました。
それよりも。
「一体どうしたのですか?何事ですか、この喧嘩は」
「いや、喧嘩はしてないんだけど…」
と、奏さんは言いました。
いえ、充分喧嘩をしているように見えましたが。
主に女子生徒の方が、ですが。