アンドロイド・ニューワールドⅡ
「…大丈夫ですか?」
と、私は尋ねました。
何か不思議なものでも見えたのでしょうか。
「び、びっくりし…。びっくりした…」
と、奏さんは言いました。
そうですか。
驚かせるつもりはなかったんですが。
「どうですか?私のキャラ弁は」
「そ…その…。何なの?その…キャラクターは」
「『オシイレノタタリ』という、有名なホラー映画に出てくるキャラクターですね」
と、私は言いました。
どうでしょう。
有名キャラクターですから、皆さん分かってくれたことだと思います。
「…何でホラー映画のキャラクター…?本に載ってたの…?」
「いえ、本に載っていたのは、ハロウィンの日におすすめの、おばけキャラ弁でした」
「そっちにすれば良かったのに…」
「でも、そちらだと在り来りかと思いまして…」
「在り来たりの方が良かったよ…。何?その海苔…」
と、奏さんは聞きました。
海苔?
「髪の毛を現しています」
「その…潰した赤いトマトは?」
「血の再現ですね」
「…恐ろしい…」
と、奏さんは呟きました。
「原作を再現する為に、スライスチーズと海苔、ゴマを使って、押し入れを作ってみました。どうですか?」
「うん…。言われてみれば、押し入れに見えるね…しかも、そこから手が出てる…」
「はい。これも原作再現です。手はこんにゃくで作りました」
「…無駄に手が込んでる…」
「キャラ弁ですからね」
と、私は答えました。
キャラ弁とは、手の込んだお弁当と相場は決まっています。
初めてにしては、なかなか上手く出来たと自負しています。
「どうでしょう?奏さん」
「うん…。俺、瑠璃華さんの…そういう、何処かズレたところも含めて…努力家なのは、凄く良い長所だと思うよ…」
と、奏さんは言いました。
今回は、真顔ではなく、遠い目でした。
きっと、一緒に喜んでくれているのでしょう。
頑張って作った甲斐があったというものです。
と、私は尋ねました。
何か不思議なものでも見えたのでしょうか。
「び、びっくりし…。びっくりした…」
と、奏さんは言いました。
そうですか。
驚かせるつもりはなかったんですが。
「どうですか?私のキャラ弁は」
「そ…その…。何なの?その…キャラクターは」
「『オシイレノタタリ』という、有名なホラー映画に出てくるキャラクターですね」
と、私は言いました。
どうでしょう。
有名キャラクターですから、皆さん分かってくれたことだと思います。
「…何でホラー映画のキャラクター…?本に載ってたの…?」
「いえ、本に載っていたのは、ハロウィンの日におすすめの、おばけキャラ弁でした」
「そっちにすれば良かったのに…」
「でも、そちらだと在り来りかと思いまして…」
「在り来たりの方が良かったよ…。何?その海苔…」
と、奏さんは聞きました。
海苔?
「髪の毛を現しています」
「その…潰した赤いトマトは?」
「血の再現ですね」
「…恐ろしい…」
と、奏さんは呟きました。
「原作を再現する為に、スライスチーズと海苔、ゴマを使って、押し入れを作ってみました。どうですか?」
「うん…。言われてみれば、押し入れに見えるね…しかも、そこから手が出てる…」
「はい。これも原作再現です。手はこんにゃくで作りました」
「…無駄に手が込んでる…」
「キャラ弁ですからね」
と、私は答えました。
キャラ弁とは、手の込んだお弁当と相場は決まっています。
初めてにしては、なかなか上手く出来たと自負しています。
「どうでしょう?奏さん」
「うん…。俺、瑠璃華さんの…そういう、何処かズレたところも含めて…努力家なのは、凄く良い長所だと思うよ…」
と、奏さんは言いました。
今回は、真顔ではなく、遠い目でした。
きっと、一緒に喜んでくれているのでしょう。
頑張って作った甲斐があったというものです。