アンドロイド・ニューワールドⅡ
『瑠璃華ちゃんが、それで交友関係が広まると思うなら、買っても良いと思うよ。でも必要ないと思うなら、買わなくても良いと思う』

と、久露花局長は言いました。

つまり、好きにして良いので、私の判断に任せる、ということですね。

『ね、それで良いよね、翠ちゃん』

と、局長は、傍らに控えていた朝比奈副局長に同意を求めました。

『そうですね…。使い方さえ間違わなければ、持っても良いと思います。多分…周りのお友達は、皆さん持ってるでしょうから…』

と、朝比奈副局長は言いました。

皆さん持っている…。

確かに、奏さんは持っていたような気がします。

私の方が所持していないので、奏さんが私の前で使うことはありませんでしたが。

他のクラスメイトも、時折昼休みや放課後に、スマートフォンを使っている姿を見かけました。

学校には原則持ち込み不可だったような気がするのですが、皆さん何だかんだと、持ち込んでいますね。

校則をご存知ないのか、あるいは知っていて持ち込んでいる、確信犯なのかもしれません。

『瑠璃華ちゃんは、どうしたい？』

「そうですね…私は…」

と、私は言いました。
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