アンドロイド・ニューワールドⅡ
無事、スマートフォンを入手したので。

奏さんの次は、碧衣さんに報告しました。

やはり勧めてくれた方にも、一報入れておくべきかと思いまして。

すると。

「ほう。とうとう購入したんですね」

と、碧衣さんは言いました。

「はい」

「あなたは自分で買ったんですね。僕は紺奈局長にプレゼントされましたけどね!」

と、碧衣さんは笑顔で言いました。

世間ではこのような発言を、マウントを取ると言います。

私は紺奈局長にプレゼントされても、少しも嬉しくはないので。

そもそも『新世界アンドロイド』には感情がないので、嬉しいとは思いません。

よって、全くマウントを取られてもダメージはないのですが…。

「で、何かアプリは入れました?」

「アプリ?」

と、私は聞き返しました。

アプリケーションの略でしょうね。

「色々あって面白いですよ。折角スマホを買ったんだから、インストールしてみると良いです」

「成程、分かりました」

と、私は答えました。

色々…ですか。

「ちなみに、碧衣さんはどのようなアプリケーションを利用しているのですか?」

「知りたいですか?良いですよ。僕の入れてるアプリは…」

と、碧衣さんは相変わらず、満面の笑顔で。

彼の愛用のアプリケーションを、色々と教えてくれました。

成程、とても参考になりました。
< 149 / 467 >

この作品をシェア

pagetop