アンドロイド・ニューワールドⅡ
そこで、私はその日。

帰宅後、早速、通信販売アプリをインストールし、挑戦してみたのですが…。






「奏さん、私には駄目でした」

と、翌日、私は真っ先に奏さんに報告しました。

「えーと、アプリの話だよね…?今度は何が駄目だった?」

と、奏さんは首を傾げました。

「って言うか、昨日挑戦したのって…ショッピングアプリだよね?あれで駄目なことってある?」

「はい。アカウントを停止されました」

「一体一晩で何をしたら、そんなことになるの!?」

と、奏さんは声を荒らげて聞きました。

「アカウント停止なんて…!俺も通販サイト何度も使ってるけど、警告さえ来たことないよ。あれって、何をしたら停止されるの?」

「私にも、理由が分からないのです。適正な使い方をしていたはずが、いきなりアカウントを停止されてしまいました」

「う、うん…。何でだろう…?運営の手違い?とか?」

と、奏さんは首を傾げました。

運営側の手違いですか。そうであって欲しいですね。

折角アカウントを作成したのに、たった一晩で止められてしまうとは。

これは、もしかして「お前は通販なんか使って楽をするな」という、通信販売サイトからの試練なのでしょうか。

そうとしか思えません。

だって。

「四つほどのサイトでアカウントを作りましたが、四つ共停止されました」

「それはもう、絶対瑠璃華さん、何か悪いことしてるね」

「特に覚えがないのですが…。私は何か、悪いことをしたのでしょうか?」

「…無意識にやってるんじゃない…?ちょっと、何をしたのか一つずつ説明してもらって良い?」

「はい、分かりました」

と、私は答えました。
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