アンドロイド・ニューワールドⅡ
「おかしいな…。最近はスマホの乙女ゲーが増えてるから、その一つじゃないかと思ったんだけど…。頭脳系…?」
「はい、頭脳系です。非常に頭を使うゲームなので」
と、私は答えました。
「しかし、今度はどうしてそんなアプリを始めてみたの?おすすめ一覧に入ってた?」
「いえ、数々のスマートフォンアプリケーションに失敗した結果、自分で気づいて、自分で始めたものです」
と、私は言いました。
「私は人間の感情を理解することを目的とした、『人間交流プログラム』を遂行する『新世界アンドロイド』です」
「うん」
「ならば、折角文明の利器、スマートフォンを入手したのですから、このアイテムを『人間交流プログラム』の一環として、活かす方法がないかと考えました」
「成程」
「そして、人間の心を理解する為に有用なアプリケーションはないものか、と探していた結果…。このアプリケーションに辿り着きました」
「そうなんだ」
「このアプリケーションは、頭を使い、相手の心を推測した上でこちらの言動を変え、最終的には相手の心を掌握、そして攻略することが趣旨となっています。人間の心を理解するのに、この上なく有用なアプリケーションです」
「そっか。やっぱりそれ、間違いなく普通の乙女ゲーだね」
と、奏さんは言いました。
いえ、頭脳系アプリケーションです。
あんなに頭を使うのですから、それ以外有り得ません。
「そこで、数日前からそのアプリケーションを進めているのですが」
「瑠璃華さん、乙女ゲーやってるのか…。何だか似合わないような…。でもやっぱり女の子なら、一度は憧れるものなのかな…?このまま瑠璃華さんが二次元にハマって、三次元の男を顧みなくなったらと思うと、俺は一抹の不安を覚えるよ」
「奏さん、私の話を聞いていらっしゃいますか」
と、私は聞きました。
何だか一人でぶつぶつ呟いていて、私の話を聞いていらっしゃらないように見えますが。
「あ、ごめん聞いてる聞いてる。何日か前からやってるんだよね?」
「はい、そうです」
と、私は答えました。
「瑠璃華さんは…ちなみに、誰を攻略してるの?瑠璃華さんの好みって、どんなタイプ…?」
と、何故か奏さんは、恐る恐るといった風に聞きました。
「私が現在攻略中なのは、成績の良い、爽やかイケメンの幼馴染みです」
「あ、幼馴染み属性か…。俺には…全く勝ち目がないな…」
と、奏さんは遠い目で呟きました。
奏さんが、遠い目モードに入りましたね。大丈夫でしょうか。
勝ち目?
「はい、頭脳系です。非常に頭を使うゲームなので」
と、私は答えました。
「しかし、今度はどうしてそんなアプリを始めてみたの?おすすめ一覧に入ってた?」
「いえ、数々のスマートフォンアプリケーションに失敗した結果、自分で気づいて、自分で始めたものです」
と、私は言いました。
「私は人間の感情を理解することを目的とした、『人間交流プログラム』を遂行する『新世界アンドロイド』です」
「うん」
「ならば、折角文明の利器、スマートフォンを入手したのですから、このアイテムを『人間交流プログラム』の一環として、活かす方法がないかと考えました」
「成程」
「そして、人間の心を理解する為に有用なアプリケーションはないものか、と探していた結果…。このアプリケーションに辿り着きました」
「そうなんだ」
「このアプリケーションは、頭を使い、相手の心を推測した上でこちらの言動を変え、最終的には相手の心を掌握、そして攻略することが趣旨となっています。人間の心を理解するのに、この上なく有用なアプリケーションです」
「そっか。やっぱりそれ、間違いなく普通の乙女ゲーだね」
と、奏さんは言いました。
いえ、頭脳系アプリケーションです。
あんなに頭を使うのですから、それ以外有り得ません。
「そこで、数日前からそのアプリケーションを進めているのですが」
「瑠璃華さん、乙女ゲーやってるのか…。何だか似合わないような…。でもやっぱり女の子なら、一度は憧れるものなのかな…?このまま瑠璃華さんが二次元にハマって、三次元の男を顧みなくなったらと思うと、俺は一抹の不安を覚えるよ」
「奏さん、私の話を聞いていらっしゃいますか」
と、私は聞きました。
何だか一人でぶつぶつ呟いていて、私の話を聞いていらっしゃらないように見えますが。
「あ、ごめん聞いてる聞いてる。何日か前からやってるんだよね?」
「はい、そうです」
と、私は答えました。
「瑠璃華さんは…ちなみに、誰を攻略してるの?瑠璃華さんの好みって、どんなタイプ…?」
と、何故か奏さんは、恐る恐るといった風に聞きました。
「私が現在攻略中なのは、成績の良い、爽やかイケメンの幼馴染みです」
「あ、幼馴染み属性か…。俺には…全く勝ち目がないな…」
と、奏さんは遠い目で呟きました。
奏さんが、遠い目モードに入りましたね。大丈夫でしょうか。
勝ち目?