アンドロイド・ニューワールドⅡ
昼休み。
私は早速、奏さんに文化祭のことをお話しました。
「文化祭、とても興味深いイベントですね」
「あ、そうか…。瑠璃華さん、初めての文化祭だもんね」
と、奏さんは言いました。
「はい。ちなみに、喫茶店の営業も初めてですね」
「瑠璃華さん、中学のとき文化祭何したの?」
と、奏さんは聞きました。
不思議なことを聞きますね。
「私は『新世界アンドロイド』ですので、中学校には通っていません。この度『人間交流プログラム』で高校に来たのが、私にとって初めての学生生活です」
「あ、うん。そういう設定なんだっけ…」
と、奏さんは言いました。
設定?
「まぁ良いや。瑠璃華さんは美人だから、瑠璃華さんが看板娘をやったら、集客率アップ間違いないだろうなぁ」
と、奏さんは言いました。
お褒めくださるのは有り難いのですが、私はアンドロイドですので。
美人ではなく、美アンドロイドと呼んでください。
「しかし、喫茶店ですか…」
「あれ?瑠璃華さん、喫茶店嫌だった?他の出し物の方が良かった?」
と、奏さんは聞きました。
ちなみにあの場で、他に出ていた意見は。
アイスクリーム屋、パンケーキ屋、たこ焼き屋などの、食べ物系屋台の他。
お化け屋敷、ファッションショーなどのイベント系もありました。
漫才コンテスト、なんていう意見も出ていましたね。
どれも興味深いので、出来ることならどれも経験してみたかったですが。
多数決という、この世で最も民主的な方法で、厳正に決められてしまったので。
こればかりは、私があれこれ言っても仕方のないことでしょう。
それに、喫茶店も充分魅力的です。
しかし、一つ欲を言うとしたら…。
「ただの喫茶店ではなく、何らかのテーマに沿った喫茶店をやりたかったですね」
「え。何だろう?メイド喫茶とか?」
「いえ。宇宙人喫茶とかですね」
「…初めて聞いたんだけど…宇宙人…?」
と、奏さんはポカンとして聞きました。
「はい。店員が全員、宇宙人のコスチュームプレイをして、接客するのです。飲食物は、全て宇宙食です。コーヒーやお茶は、宇宙空間に適した密閉容器に入れ、ストローで飲むという仕組みで」
「成程。物凄く奇抜なんだけど、ちょっと面白そうだなと思ってしまった自分がいる」
と、奏さんは言いました。
来年は、宇宙人喫茶を提案してみても良いかもしれませんね。
私は早速、奏さんに文化祭のことをお話しました。
「文化祭、とても興味深いイベントですね」
「あ、そうか…。瑠璃華さん、初めての文化祭だもんね」
と、奏さんは言いました。
「はい。ちなみに、喫茶店の営業も初めてですね」
「瑠璃華さん、中学のとき文化祭何したの?」
と、奏さんは聞きました。
不思議なことを聞きますね。
「私は『新世界アンドロイド』ですので、中学校には通っていません。この度『人間交流プログラム』で高校に来たのが、私にとって初めての学生生活です」
「あ、うん。そういう設定なんだっけ…」
と、奏さんは言いました。
設定?
「まぁ良いや。瑠璃華さんは美人だから、瑠璃華さんが看板娘をやったら、集客率アップ間違いないだろうなぁ」
と、奏さんは言いました。
お褒めくださるのは有り難いのですが、私はアンドロイドですので。
美人ではなく、美アンドロイドと呼んでください。
「しかし、喫茶店ですか…」
「あれ?瑠璃華さん、喫茶店嫌だった?他の出し物の方が良かった?」
と、奏さんは聞きました。
ちなみにあの場で、他に出ていた意見は。
アイスクリーム屋、パンケーキ屋、たこ焼き屋などの、食べ物系屋台の他。
お化け屋敷、ファッションショーなどのイベント系もありました。
漫才コンテスト、なんていう意見も出ていましたね。
どれも興味深いので、出来ることならどれも経験してみたかったですが。
多数決という、この世で最も民主的な方法で、厳正に決められてしまったので。
こればかりは、私があれこれ言っても仕方のないことでしょう。
それに、喫茶店も充分魅力的です。
しかし、一つ欲を言うとしたら…。
「ただの喫茶店ではなく、何らかのテーマに沿った喫茶店をやりたかったですね」
「え。何だろう?メイド喫茶とか?」
「いえ。宇宙人喫茶とかですね」
「…初めて聞いたんだけど…宇宙人…?」
と、奏さんはポカンとして聞きました。
「はい。店員が全員、宇宙人のコスチュームプレイをして、接客するのです。飲食物は、全て宇宙食です。コーヒーやお茶は、宇宙空間に適した密閉容器に入れ、ストローで飲むという仕組みで」
「成程。物凄く奇抜なんだけど、ちょっと面白そうだなと思ってしまった自分がいる」
と、奏さんは言いました。
来年は、宇宙人喫茶を提案してみても良いかもしれませんね。