アンドロイド・ニューワールドⅡ
こうして、運動会のときと同じく。

自分達の意思とは関係なしに、役割を決められてしまった訳ですが。

それならば、私達も運動会のときと同じく。

自分達の創意工夫で、楽しいものに変えましょう。

そうすれば、何の問題もありませんね。

文化祭の日がやって来るのが、待ち遠しいですね。







…そこで。

「久露花局長。私の通っている学園では来月、文化祭があるそうです」

『あ、そっか。もう、そんな時期だもんねー』

と、久露花局長は言いました。

今日はいつもの、定期連絡の日です。

折角ですので、局長にも文化祭のことを報告しておくとしましょう。

『瑠璃華ちゃんにとっては、初めての文化祭だね。楽しみだね?』

「私には感情がないので、楽しいという気持ちはありません」

と、私は言いました。

『そっか…』

「はい」

『…それで、瑠璃華ちゃんのクラスは何をするの?やっぱりクラス単位で、何か出し物をしたりするの?』

「はい。私のクラスでは、喫茶店をするそうです」

『おぉ!やった!楽しそう!』

と、久露花局長は、何故か非常にハイテンションで言いました。

大丈夫でしょうか?
< 179 / 467 >

この作品をシェア

pagetop