アンドロイド・ニューワールドⅡ
さて。

脳内で検索しながら、青薔薇学園までの道のりを歩き。

「あと5分ほどで到着予定です」

と、私は言いました。

意外と近かったですね。

「そっか…。…しかし、青薔薇学園かぁ」

と、奏さんは意味ありげに呟きました。

「青薔薇学園がどうかしましたか?」

「いや…。来たことはないんだけど…どんな学校なのかなぁと思って」

と、奏さんは聞きました。

どんな学校、ですか。

私も来たことはありませんし、私にとって比較対象は、自分の通う星屑学園しかありませんので。

確かなことは、何とも言えませんが。

「青薔薇学園って行ったら確か、結構頭良い人の学校だよね」

と、奏さんは言いました。

その情報は初耳です。

「そうなのですか?」

「うん。俺にはとても入れないよ。偏差値70近くある学校だって。県内でも有数の進学校だよ」

と、奏さんは教えてくれました。

そうだったのですね。それは知りませんでした。

かなりのエリート校だったのですね。

碧衣さんは、そのようなエリート校の生徒だったということです。

「憧れるけど、でもちょっと怖いよね。頭の良い人同士、連帯感強そうって言うか…。偏見だけど、自惚れも強そうだし…」

と、奏さんは言いました。

それは本当に偏見ですね。

頭が良いからと言って、皆さん自惚れていらっしゃるとはかぎりません。

むしろ、頭の悪い馬鹿の方が、根拠のない自惚れに溺れていそうです。

すると。

「あ、見えましたよ。あの建物です」

と、私は言いながら、見えてきた白い建物を指差しました。

「あ、本当だ…。…綺麗な校舎だなぁ」

と、奏さんは感嘆と呟きました。

確かに、星屑学園の校舎よりも、高級感があって綺麗ですね。

成程、選ばれし者の為の学園、という気がします。

私達も、これからこの校舎に入るので。

従って、私達も選ばれし者ということですね。
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