アンドロイド・ニューワールドⅡ
その後しばらく、青薔薇学園の文化祭を巡って。

私達は、日が暮れる前に青薔薇学園を後にしました。

「他校の文化祭に来たの、今日が初めてだったよ」

と、帰り道、奏さんは言いました。

それは私もです。

「とても貴重な体験が出来ましたね」

「うん。やっぱり、青薔薇学園は凄いなぁって思ったよ。色んな意味でね」

「そうですね」

と、私は言いました。

さすがは、碧衣さんの通っている高校ですね。

我らが星屑学園の生徒も、見習わなければならないことが多そうです。

特に。

「来年は、宇宙人喫茶を開きましょうね、奏さん。宇宙人お化け屋敷が出来たのだから、宇宙人喫茶も行けるはずです」

「いや、え?それ、まだ諦めてなかったの…?」

「来年に期待が高まりますね、奏さん」

「…止めた方が良いんだろうけど、あまりにも瑠璃華さんが良い顔をしてるから、止めるに止められない…」

と、奏さんは遠い目で呟いていたのでした。

今から、来年の文化祭が待ち遠しいですね。
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