アンドロイド・ニューワールドⅡ
「大丈夫でしょうか?局長…」
翠ちゃんは、心配そうに私に尋ねた。
「何が?」
「いえ…だって、橙乃局長も、琥珀さんに負けず劣らずの、負けず嫌いな方ですから…」
むしろ橙乃局長が負けず嫌いだからこそ、琥珀ちゃんもあんな性格なんだと思うよ。
「我々に何を言われても、全く動じないかも」
そうだね。その可能性はある。
私が何を言っても、「本人の自主性に任せている」と橙乃局長に言われたら、それまで。
しかもこれって、ある種のクレームだもんな。
「お宅のところのアンドロイド、ちょっと調子に乗り過ぎだから。自重して」と言ってるようなもの。
そんな風に言われて、愉快な人はいない。
私だって逆の立場だったら、他局の局長からそんなクレームつけられたら、多分しょぼーんとするよ。
それと同じで、私からクレームをつけられたら、橙乃局長だって気を悪くすると思う。
…けど。
「まぁまぁ、何も喧嘩をしたい訳じゃないんだから」
お互い、憎々しい相手じゃないんだ。
局は違えど、同じ『Neo Sanctus Floralia』の仲間。
ライバルでも何でもない。お互いを蹴落とそうなんて意識は全くない。
雑談感覚で話せば良いのだ。
「橙乃局長だって、それは分かってるはずだよ。お互い『人間交流プログラム』を遂行するアンドロイドを持つ局長同士、意見交換をするだけ」
「…それは…」
「だから心配ない。早速、ちょっと話してくるよ」
私は翠ちゃんにそう言って、通信室に急いだ。
翠ちゃんは、心配そうに私に尋ねた。
「何が?」
「いえ…だって、橙乃局長も、琥珀さんに負けず劣らずの、負けず嫌いな方ですから…」
むしろ橙乃局長が負けず嫌いだからこそ、琥珀ちゃんもあんな性格なんだと思うよ。
「我々に何を言われても、全く動じないかも」
そうだね。その可能性はある。
私が何を言っても、「本人の自主性に任せている」と橙乃局長に言われたら、それまで。
しかもこれって、ある種のクレームだもんな。
「お宅のところのアンドロイド、ちょっと調子に乗り過ぎだから。自重して」と言ってるようなもの。
そんな風に言われて、愉快な人はいない。
私だって逆の立場だったら、他局の局長からそんなクレームつけられたら、多分しょぼーんとするよ。
それと同じで、私からクレームをつけられたら、橙乃局長だって気を悪くすると思う。
…けど。
「まぁまぁ、何も喧嘩をしたい訳じゃないんだから」
お互い、憎々しい相手じゃないんだ。
局は違えど、同じ『Neo Sanctus Floralia』の仲間。
ライバルでも何でもない。お互いを蹴落とそうなんて意識は全くない。
雑談感覚で話せば良いのだ。
「橙乃局長だって、それは分かってるはずだよ。お互い『人間交流プログラム』を遂行するアンドロイドを持つ局長同士、意見交換をするだけ」
「…それは…」
「だから心配ない。早速、ちょっと話してくるよ」
私は翠ちゃんにそう言って、通信室に急いだ。