アンドロイド・ニューワールドⅡ
第13章
…さて、琥珀さんが星屑学園にやって来て、およそ一ヶ月が経過しました。

琥珀さんも、学校での立場が固まってきて。

私の嫉妬心も落ち着き、平穏を取り戻した頃。

世間は、何やら浮かれたムードになってきていました。

一番気になったのは、ある日突然、学校の玄関にとある飾りが施されたことでした。








「…奏さん、琥珀さん。見ましたか」

と、私は聞きました。

「…え?見たって何を?」

と、奏さんは首を傾げましたが。

「はい、見ました」

と、琥珀さんは分かってくださったようで、頷きました。

やはりアンドロイド同士、通じるものがあったようです。






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