アンドロイド・ニューワールドⅡ
その週の、定期連絡の日。

私は早速、この吉報を久露花局長に伝えることにしました。

『やっほー瑠璃華ちゃん。今日も元気、』

「クリスマスに、クリスマス菓子の食べ放題パーティーをするのは異常行為だと、奏さんが仰っていました」

『唐突に辛辣!!』

と、久露花局長は叫びました。

次連絡をしたときに言おうと思っていた、奏さんからの伝言を伝えただけなのですが。

何だか、久露花局長はショックを受けたように見えますね。

何か不思議なものでも見えたのでしょうか。

「どうかされましたか、久露花局長」

『…それはこっちの台詞だよ…。何で?何なの?何でいきなりそんなこと言うの?』

「いえ。今週はちょっと…クリスマスの話題になりまして」

と、私は答えました。

『あぁ、クリスマスね。もうすぐだもんね〜』

「そこで私は、琥珀さんと相談して…」

と、私はクリスマス会を開催する旨を、久露花局長に伝えました。

すると。

『へぇ、それは良い考えだね』

と、局長は言いました。

そうですか。局長もそう思ってくださいますか。

企画した甲斐があるというものです。

『…しかし、それって奏君的には、ハーレム状態だよね。どうなんだろう?本人は喜んでるのか、それとも気まずいのか…』

『これまでの、奏さんという方の人物像を聞くに…ハーレム状態だからといって、喜んでいそうにはないですよね…』

『うん、私もそう思う…。ましてやクリスマスなんだし』

と、局長と副局長は話していました。

…?

意味不明です。

『三人って、結構際どい数字ですよね。男一人、女二人で…』

『うん。どっちかと言うと奏君は、瑠璃華ちゃんと二人きりで何処かに出かける方が嬉しそうだね』

と、副局長と局長は言いました。

これまた意味不明ですが。

そういえば、奏さんもそのようなことを仰っていたような…?

『よし、そうだ。瑠璃華ちゃん、もう一人、そこにメンバーを追加してみたらどうだろう?』

と、久露花局長は言いました。

…はい?
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