アンドロイド・ニューワールドⅡ
「渡したいもの?何ですか?」
「クリスマスプレゼントだよ」
と、奏さんは言いました。
クリスマスプレゼント?
それは、昨日交換しませんでしたか?
「昨日、俺は瑠璃華さんのプレゼントをもらったけど…」
「はい、グソクムシのことですよね」
「…うん。瑠璃華さんだと思って…大事にしてるよ」
と、奏さんは言いました。
何故か、目を逸らしています。
何か気になることでもあったのでしょうか。
「四人でプレゼント交換じゃなくて…やっぱり、ちゃんと瑠璃華さんにプレゼント渡したいな、と思って…」
「…」
「だから用意してきた。受け取ってもらえる?」
と、奏さんは聞きました。
四人でプレゼント交換を行うのと、直接私にプレゼントを渡すのと、どう違うのでしょう。
きっと奏さんにとっては、大きな意味があるのだと推測します。
…受け取るのは、別に構わないのですが…。
「残念ながら、私は何も用意していません。何だか申し訳ないですね」
と、私は言いました。
折角用意してきてもらったのは、有り難いのですが。
私の方は、何の準備もしていません。
「それは気にしなくて良いよ。俺が勝手に…そうしたくてしてるだけだから」
と、奏さんは言いました。
「それに、俺は昨日、瑠璃華さんのプレゼントもらったから」
「グソクムシのことですよね」
「…うん、グソクムシのこと。物はどうあれ、瑠璃華さんからのプレゼントであることに変わりはないし…」
と、奏さんは言いました。
何だか視線がぐるぐるしていますが、大丈夫でしょうか。
グソクムシに、何か思うところでも?
奏さんだから、タカアシガニの方が良かったでしょうか。
「俺が、勝手に瑠璃華さんにプレゼントしたかっただけ。だから渡すね、はい」
「ありがとうございます」
と、私は言いました。
奏さんが差し出したのは、小さな紙袋でした。
可愛らしいですね。
これ、中身は何なのでしょう?
「開けてみても良いですか?」
「え、今ここで?」
「中身が何だか気になります」
と、私は言いました。
「駄目なら、家に帰ってから開けますが」
「…目の前で開封されると、ちょっと恥ずかしい、けど…。でも良いよ、開けてみて」
と、奏さんは許可をくださいました。
ありがとうございます。
では、お言葉に甘えて…開けさせて頂きますね。
小さな紙袋の中から、紫色のリボンでラッピングされた、白い箱のようなものを取り出しました。
何だか軽いですが、中身は何でしょう。
開けてみれば分かることですね。
私はラッピングのリボンを解き、白い箱の中を開けました。
「クリスマスプレゼントだよ」
と、奏さんは言いました。
クリスマスプレゼント?
それは、昨日交換しませんでしたか?
「昨日、俺は瑠璃華さんのプレゼントをもらったけど…」
「はい、グソクムシのことですよね」
「…うん。瑠璃華さんだと思って…大事にしてるよ」
と、奏さんは言いました。
何故か、目を逸らしています。
何か気になることでもあったのでしょうか。
「四人でプレゼント交換じゃなくて…やっぱり、ちゃんと瑠璃華さんにプレゼント渡したいな、と思って…」
「…」
「だから用意してきた。受け取ってもらえる?」
と、奏さんは聞きました。
四人でプレゼント交換を行うのと、直接私にプレゼントを渡すのと、どう違うのでしょう。
きっと奏さんにとっては、大きな意味があるのだと推測します。
…受け取るのは、別に構わないのですが…。
「残念ながら、私は何も用意していません。何だか申し訳ないですね」
と、私は言いました。
折角用意してきてもらったのは、有り難いのですが。
私の方は、何の準備もしていません。
「それは気にしなくて良いよ。俺が勝手に…そうしたくてしてるだけだから」
と、奏さんは言いました。
「それに、俺は昨日、瑠璃華さんのプレゼントもらったから」
「グソクムシのことですよね」
「…うん、グソクムシのこと。物はどうあれ、瑠璃華さんからのプレゼントであることに変わりはないし…」
と、奏さんは言いました。
何だか視線がぐるぐるしていますが、大丈夫でしょうか。
グソクムシに、何か思うところでも?
奏さんだから、タカアシガニの方が良かったでしょうか。
「俺が、勝手に瑠璃華さんにプレゼントしたかっただけ。だから渡すね、はい」
「ありがとうございます」
と、私は言いました。
奏さんが差し出したのは、小さな紙袋でした。
可愛らしいですね。
これ、中身は何なのでしょう?
「開けてみても良いですか?」
「え、今ここで?」
「中身が何だか気になります」
と、私は言いました。
「駄目なら、家に帰ってから開けますが」
「…目の前で開封されると、ちょっと恥ずかしい、けど…。でも良いよ、開けてみて」
と、奏さんは許可をくださいました。
ありがとうございます。
では、お言葉に甘えて…開けさせて頂きますね。
小さな紙袋の中から、紫色のリボンでラッピングされた、白い箱のようなものを取り出しました。
何だか軽いですが、中身は何でしょう。
開けてみれば分かることですね。
私はラッピングのリボンを解き、白い箱の中を開けました。