アンドロイド・ニューワールドⅡ
こうして。

たった一人の、奏さんの小学校のときのクラスメイトに、再会してしまったばかりに。

なんとも気まずい、言いようのない謎の空気のまま。
 
その日は、それでお開きになりました。
 
帰ってから、私はお酒を飲み直す気分にもなれず。

ずっと、奏さんがどういう気持ちで私に謝罪したのか、色々と考えてみました。

しかし、どうしても私はその気持ちが分かりませんでした。

私がもし、奏さんと同じ、人間だったなら。

奏さんの気持ちを、理解することが出来たのでしょうか。

そう思うと、とてももどかしく…そして、口惜しかったです。







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