アンドロイド・ニューワールドⅡ
「分かりました。では、これから少しずつ、学んでいきます」

「うん、宜しく」

と、奏さんは笑顔で言いました。

奏さんと一緒ですから。

私はこれから、様々なことを学んでいけるでしょう。

人間も、アンドロイドも、可能性は無限大です。












…それは良いのですが。

「知ってる?昨日夕方頃、空に人型のUFOが飛んでたんだって」

「あ、それ聞いた。宇宙人じゃない?」

「地球侵略の為に、偵察に来てたとか?」

「マジかよ。怖っ…」

と、クラスメイトは口々に噂していました。

…。

…成程。

「宇宙人が偵察に来ていたそうですよ、奏さん」

「うん…。随分身に覚えのある宇宙人だよ」

「問題ありません。例え何が攻めて来ようとも、我々『新世界アンドロイド』が、必ず皆さんの平和を守ってみせます」

「あはは…。頼もしい限りだよ」

と、奏さんは苦笑いしながら言いました。

お任せください。

例え何が攻めて来ても、必ず世界を守ります。

今度こそ。

その為の、『新世界アンドロイド』ですから。
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