アンドロイド・ニューワールドⅡ
テーマなんて何でも良い、ですか。
それは確かに、彼の言う通りなのですが。
その口調は、どうにも…。
「どうでも良い」という意味での、「何でも良い」に聞こえます。
何でも良いのは確かですが、どうでも良い訳ではありません。
更に。
「めんどくせー。俺知らね。女子に任せるわ」
と、もう一人の男子生徒は言いました。
これは頂けない台詞です。
何故、女子生徒に一任するのでしょうか。
「ちょっと。何でこっちに丸投げなのよ?」
と、女子生徒の一人が、抗議するように言いました。
最もな反論です。
テーマの意見を出すときには黙っていても、責任を丸投げされるとあっては、黙ってはいられないようですね。
しかしこの男子生徒は、どういう意図で、女子生徒に全てを丸投げしようとしているのでしょう。
女子生徒の方が、このような課題に適しているというデータでも持っているのでしょうか。
と、考えていると。
「だってこのグループ、女子の方が人数多いし。そっちに任せるわ」
と、男子生徒は言いました。
それは理由にはなっていません。
「はぁ?何で任せられなきゃいけない訳?」
と、女子生徒は抗議しました。
最もな反論です。
「冗談じゃないし。こんなのやってられないわ」
「そうよ。こっちだって面倒なんだから」
と、湯野さんを含む女子生徒が、男子生徒に言い返しました。
…何だか、嫌な空気ですね。
私も少しずつ、空気を読むということが出来るようになってきました。
空気は無色透明ですが、今この場の空気に、色を付けられるとしたら。
恐らく、殺伐とした色になっていることでしょう。
何色でしょうね…黒とか?
「そんなこと知るかよ。俺達だって面倒なんだから」
「だからって押し付けないでよ」
「知らねーよそんなの。じゃあ、お前らだって無視しとけば良いだろ」
「はぁ?何でそんな無責任なの?」
と、女子生徒と男子生徒が、交互に怒りの言葉をぶつけ合いました。
白熱したバトルですね。
つい、手に汗握って応援したくなります。
が、そんな言い争いをしているうちに。
キンコンカンコーン、と、授業の終わりを告げるチャイムの音が鳴り響きました。
…終わってしまいましたね。
それは確かに、彼の言う通りなのですが。
その口調は、どうにも…。
「どうでも良い」という意味での、「何でも良い」に聞こえます。
何でも良いのは確かですが、どうでも良い訳ではありません。
更に。
「めんどくせー。俺知らね。女子に任せるわ」
と、もう一人の男子生徒は言いました。
これは頂けない台詞です。
何故、女子生徒に一任するのでしょうか。
「ちょっと。何でこっちに丸投げなのよ?」
と、女子生徒の一人が、抗議するように言いました。
最もな反論です。
テーマの意見を出すときには黙っていても、責任を丸投げされるとあっては、黙ってはいられないようですね。
しかしこの男子生徒は、どういう意図で、女子生徒に全てを丸投げしようとしているのでしょう。
女子生徒の方が、このような課題に適しているというデータでも持っているのでしょうか。
と、考えていると。
「だってこのグループ、女子の方が人数多いし。そっちに任せるわ」
と、男子生徒は言いました。
それは理由にはなっていません。
「はぁ?何で任せられなきゃいけない訳?」
と、女子生徒は抗議しました。
最もな反論です。
「冗談じゃないし。こんなのやってられないわ」
「そうよ。こっちだって面倒なんだから」
と、湯野さんを含む女子生徒が、男子生徒に言い返しました。
…何だか、嫌な空気ですね。
私も少しずつ、空気を読むということが出来るようになってきました。
空気は無色透明ですが、今この場の空気に、色を付けられるとしたら。
恐らく、殺伐とした色になっていることでしょう。
何色でしょうね…黒とか?
「そんなこと知るかよ。俺達だって面倒なんだから」
「だからって押し付けないでよ」
「知らねーよそんなの。じゃあ、お前らだって無視しとけば良いだろ」
「はぁ?何でそんな無責任なの?」
と、女子生徒と男子生徒が、交互に怒りの言葉をぶつけ合いました。
白熱したバトルですね。
つい、手に汗握って応援したくなります。
が、そんな言い争いをしているうちに。
キンコンカンコーン、と、授業の終わりを告げるチャイムの音が鳴り響きました。
…終わってしまいましたね。