アンドロイド・ニューワールドⅡ
翌日、三回目の生物の授業がありました。

相変わらず、課題に乗り気ではないらしく、お喋りやスマートフォン、他科目の課題を始めようとするグループのメンバーに。

「グループ課題ですが、既に完成しましたので、皆さんご心配なく」

と、私は言いました。

このような報告が出来ること、とても誇らしいですね。

すると。

「え、電波ちゃん、マジで一人でやっちゃったの?」

と、湯野さんは驚いたように言いました。

何故驚くのでしょう。

一人でやれ、と仰ったではないですか。

「はい。既に提出も済ませましたので、出席を取った後は、自習の時間にするようにと、生物教師に言われました」

と、私は言いました。

ちなみに提出したのは、今朝です。

「凄いね!一番乗りだよ」

と、生物教師に言われました。

とても誇らしいですね。

「ふーん…。本当に一人でやったんだ…」

「どんなの作ったんだか…。まぁ良いけど」

「だよね。楽出来てラッキー」

と、湯野さんを含む女子生徒三名は言いました。

男子生徒二人も、特に異論はないようで、何も言わず黙っています。

グループメンバーに一度も見せずに提出してしまったので、何か言われるかと思いましたが。

皆さん、納得してくださったようです。

…やはり、とても誇らしいですね。
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