アンドロイド・ニューワールドⅡ
さて、それではシンキングタイムです。
まずは、リーダーを誰がやるか、ですね。
「どなたか、リーダーになりたい方、いらっしゃいますか?」
と、私はグループメンバーに尋ねました。
湯野さん含む四人は、私はやりたくない、とばかりにそっぽを向きました。
成程、その意志はよく分かりました。
「では、私がリーダーを務めましょうか」
「え、ちょ、ちょっと待ってよ瑠璃華さん」
と、奏さんは私を止めました。
「はい、何でしょう?」
「瑠璃華さんは、別にリーダーになりたい訳じゃないんでしょ?」
「そうですね。ですが、誰も立候補者がいないので…」
「皆、リーダーをやりたくないなら、公平にじゃんけんで決めようよ」
と、奏さんは言いました。
民主的ですね。
しかし。
「ちっ。余計なこと言わないでよ。電波ちゃんがやるって言ってるんだから」
と、湯野さんは舌打ちをして言いました。
「電波ちゃんって…。瑠璃華さんは別に、やりたくてやってる訳じゃ…」
「じゃあアンタがやれば良いじゃない」
「何でそうなるの?俺はただ、公平に決めようって言ってるだけだよ」
「は?自分がやらされたくないだけでしょ?」
「皆さん、落ち着きましょう。私の為に争わないでください」
と、私は仲裁に入りました。
早くも、議論が紛糾するところでした。
まだ、献立の一品目も決まっていないのに。
「いや、別にアンタの為に争ってる訳じゃないんだけど」
「落ち着きましょう湯野さん。争いは何も生みません。破滅を呼ぶだけです。人類は互いに手を取り合って、平和的に問題を解決しなければなりません」
「…何言ってんの…?」
と、湯野さんは首を傾げました。
この理論が理解出来ないとは。私は人類の未来が心配です。
しかし大丈夫です。世界の破滅など、我々『Neo Sanctus Floralia』が許しません。
ここは、『Neo Sanctus Floralia』所属の『新世界アンドロイド』である私が、自己犠牲の精神を見せることで、人類の平和の先駆けとなりましょう。
「奏さん、私は大丈夫です。私がリーダーになります。そして人類を…このグループの平和を守ります」
と、私は言いました。
皆が嫌がることは、率先してやりましょう、と久露花局長も言っていましたしね。
そこで局長の言っていた通り、皆が嫌がるように、各部屋にピンポンダッシュを繰り返したことがあるのですが。
「意味が違う。それは意味が違うよ瑠璃華ちゃん」と、局長に怒られたことがあります。
未だに意味が分かりませんが、今はその話は置いておきましょう。
ともかく、このグループのリーダーは、私がやります。
私は、記入用紙のリーダーの欄のところに、自分の名前を書きました。
これで、リーダーは決まりましたね。
「では、サブリーダーを決めましょう。どなたか、立候補者はいませんか?」
と、私は尋ねました。
すると。
「そんなの、幽霊君の緋村がやれば良いじゃん」
と、女子生徒の一人が言いました。
まずは、リーダーを誰がやるか、ですね。
「どなたか、リーダーになりたい方、いらっしゃいますか?」
と、私はグループメンバーに尋ねました。
湯野さん含む四人は、私はやりたくない、とばかりにそっぽを向きました。
成程、その意志はよく分かりました。
「では、私がリーダーを務めましょうか」
「え、ちょ、ちょっと待ってよ瑠璃華さん」
と、奏さんは私を止めました。
「はい、何でしょう?」
「瑠璃華さんは、別にリーダーになりたい訳じゃないんでしょ?」
「そうですね。ですが、誰も立候補者がいないので…」
「皆、リーダーをやりたくないなら、公平にじゃんけんで決めようよ」
と、奏さんは言いました。
民主的ですね。
しかし。
「ちっ。余計なこと言わないでよ。電波ちゃんがやるって言ってるんだから」
と、湯野さんは舌打ちをして言いました。
「電波ちゃんって…。瑠璃華さんは別に、やりたくてやってる訳じゃ…」
「じゃあアンタがやれば良いじゃない」
「何でそうなるの?俺はただ、公平に決めようって言ってるだけだよ」
「は?自分がやらされたくないだけでしょ?」
「皆さん、落ち着きましょう。私の為に争わないでください」
と、私は仲裁に入りました。
早くも、議論が紛糾するところでした。
まだ、献立の一品目も決まっていないのに。
「いや、別にアンタの為に争ってる訳じゃないんだけど」
「落ち着きましょう湯野さん。争いは何も生みません。破滅を呼ぶだけです。人類は互いに手を取り合って、平和的に問題を解決しなければなりません」
「…何言ってんの…?」
と、湯野さんは首を傾げました。
この理論が理解出来ないとは。私は人類の未来が心配です。
しかし大丈夫です。世界の破滅など、我々『Neo Sanctus Floralia』が許しません。
ここは、『Neo Sanctus Floralia』所属の『新世界アンドロイド』である私が、自己犠牲の精神を見せることで、人類の平和の先駆けとなりましょう。
「奏さん、私は大丈夫です。私がリーダーになります。そして人類を…このグループの平和を守ります」
と、私は言いました。
皆が嫌がることは、率先してやりましょう、と久露花局長も言っていましたしね。
そこで局長の言っていた通り、皆が嫌がるように、各部屋にピンポンダッシュを繰り返したことがあるのですが。
「意味が違う。それは意味が違うよ瑠璃華ちゃん」と、局長に怒られたことがあります。
未だに意味が分かりませんが、今はその話は置いておきましょう。
ともかく、このグループのリーダーは、私がやります。
私は、記入用紙のリーダーの欄のところに、自分の名前を書きました。
これで、リーダーは決まりましたね。
「では、サブリーダーを決めましょう。どなたか、立候補者はいませんか?」
と、私は尋ねました。
すると。
「そんなの、幽霊君の緋村がやれば良いじゃん」
と、女子生徒の一人が言いました。