望まれぬ花嫁は祖国に復讐を誓う
15.葛藤
ローゼンフェルド、第一騎士団長室。
レイモンドはそのドアをノックされたため、顔を上げずに返事をした。
「団長」
と呼ばれ、書類にペンを走らせていた手をとめ、ここでやっと顔を上げた。この机の向こう側にいたのは、あのロバートだった。
「こちら、書類をお持ちしました。サインをお願いします」
「わかった。急ぎか?」
「できれば今日中に確認をしていただきたいのですが」
「ああ、そこに置いておいてくれ」
とそこを顎でしゃくる。
「団長。それから」
ロバートは机を回って、レイモンドの隣に立つ。
レイモンドはそのドアをノックされたため、顔を上げずに返事をした。
「団長」
と呼ばれ、書類にペンを走らせていた手をとめ、ここでやっと顔を上げた。この机の向こう側にいたのは、あのロバートだった。
「こちら、書類をお持ちしました。サインをお願いします」
「わかった。急ぎか?」
「できれば今日中に確認をしていただきたいのですが」
「ああ、そこに置いておいてくれ」
とそこを顎でしゃくる。
「団長。それから」
ロバートは机を回って、レイモンドの隣に立つ。