望まれぬ花嫁は祖国に復讐を誓う
「あれの結果が出たのですが」
レイモンドは右眉をピクリと動かした。
「やはり、毒物が検出されました。獣人にだけ効く毒物のようですか」
「そうか」
視線を書類に戻した。
「あの。団長の奥方はそれに気付いて?」
「さあな。ダレンバーナの女が考えることはよくわからん。あれは私に恥をかかせようとしてあのようなことをしただけだ」
サインをする。
「しかし」
そこでロバートは一歩前に進み出た。「礼をさせていただきたいのです。私の妻の命を救ってくださった団長の奥方に」
レイモンドは右眉をピクリと動かした。
「やはり、毒物が検出されました。獣人にだけ効く毒物のようですか」
「そうか」
視線を書類に戻した。
「あの。団長の奥方はそれに気付いて?」
「さあな。ダレンバーナの女が考えることはよくわからん。あれは私に恥をかかせようとしてあのようなことをしただけだ」
サインをする。
「しかし」
そこでロバートは一歩前に進み出た。「礼をさせていただきたいのです。私の妻の命を救ってくださった団長の奥方に」