望まれぬ花嫁は祖国に復讐を誓う
「あの、ここは?」
「ダレンバーナの王宮です」
 男は静かに答えた。
 彼の後ろを黙ってついていくカレン。どこまで行くのか。とてつもなく長い時間に感じてしまう。

「王妃殿下。王宮魔導師レイアの娘をお連れしました」
 彼の声とは思えない筋の通った低い声で、そう告げた。
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