望まれぬ花嫁は祖国に復讐を誓う
「あなた様は、陛下と王宮魔導師の娘でございます」
「え、じゃあ、お母さんは?」
「レイア様は正妃となられる方でした。ですが、あの女がそれを」
そこでブレイグは言葉を飲み込んだ。
「え。でも、なんでお母さんを? あなたが殺したの?」
「先ほども申し上げました通り、陛下を救うためです。陛下か、レイア様か。どちらかしか救えないとしたら、我々は陛下をとります。そしてそれを望んだのがレイア様自身」
だから、とブレイグは言葉を続ける。
「どうか、私を恨んでください。私とこのダレンバーナという国を」
カレンはそこからどうやって部屋に戻ってきたのかを覚えていない。
「え、じゃあ、お母さんは?」
「レイア様は正妃となられる方でした。ですが、あの女がそれを」
そこでブレイグは言葉を飲み込んだ。
「え。でも、なんでお母さんを? あなたが殺したの?」
「先ほども申し上げました通り、陛下を救うためです。陛下か、レイア様か。どちらかしか救えないとしたら、我々は陛下をとります。そしてそれを望んだのがレイア様自身」
だから、とブレイグは言葉を続ける。
「どうか、私を恨んでください。私とこのダレンバーナという国を」
カレンはそこからどうやって部屋に戻ってきたのかを覚えていない。