望まれぬ花嫁は祖国に復讐を誓う
21.信愛
カタンという音でレイモンドは目を覚ました。本当に眠ってしまっていたらしい。シャツに細身のパンツというラフな格好。屋敷でも無いし、誰も咎める奴はいない。そして、ここには身の回りの世話をしてくれる人もいない。
レイモンドは身体を起こすと、薄い扉を開けて隣の部屋へと向かう。そこでカレンは片づけをしながら、何やら探し物をしている様子。
「カレン」
レイモンドは彼女の名を呼んだ。床に這いつくばっていたカレンは顔を上げる。
「ゆっくりお休みになられましたか」
「ああ、おかげさまで」
「今、お茶の準備をいたします」
カレンは膝をついて立ち上がると、お茶の準備をするためにお湯を沸かす。このお湯を沸かすための水も火も、魔法でちょちょいとやるらしい。魔導師のための家、というところだろうか。
レイモンドは身体を起こすと、薄い扉を開けて隣の部屋へと向かう。そこでカレンは片づけをしながら、何やら探し物をしている様子。
「カレン」
レイモンドは彼女の名を呼んだ。床に這いつくばっていたカレンは顔を上げる。
「ゆっくりお休みになられましたか」
「ああ、おかげさまで」
「今、お茶の準備をいたします」
カレンは膝をついて立ち上がると、お茶の準備をするためにお湯を沸かす。このお湯を沸かすための水も火も、魔法でちょちょいとやるらしい。魔導師のための家、というところだろうか。