望まれぬ花嫁は祖国に復讐を誓う
11.運命
カレンが部屋に戻ると、やはり黒豹は丸まっていた。それがあまりにも大人しく、ピクリとも動かないため、ただの置き物かと思えてしまうほど。だが、カレンが戻ってきたことを感じたのだろう。ゆっくりと頭を持ち上げると、その首を彼女の方に向ける。それに対して、カレンも笑顔を向けた。カレンが近づくと、なぜか鼻をひくつけている。
「あ。お菓子をいただいてきたの。あなたも食べる?」
目尻を下げて、お菓子を差し出す。「このお菓子。旦那様が好きなんですって。似合わな過ぎて、笑ってしまったわ」
また思い出したのだろう。そこで、クスッと笑う。黒豹が首を傾けたように見えた。カレンは手の平に白いメレンゲをのせて、黒豹の顔の前に差し出した。それは大きな舌でお菓子をペロリと食べた。口に合ったのか、大きな目はただの線になった。
「あら。あなたも気に入ってくれたのね」
「あ。お菓子をいただいてきたの。あなたも食べる?」
目尻を下げて、お菓子を差し出す。「このお菓子。旦那様が好きなんですって。似合わな過ぎて、笑ってしまったわ」
また思い出したのだろう。そこで、クスッと笑う。黒豹が首を傾けたように見えた。カレンは手の平に白いメレンゲをのせて、黒豹の顔の前に差し出した。それは大きな舌でお菓子をペロリと食べた。口に合ったのか、大きな目はただの線になった。
「あら。あなたも気に入ってくれたのね」