【完結】私と彼の一日限定恋愛。〜探偵編〜


「俺なら大丈夫だよ。こう見えて昔、合気道習っててね。 自分の身くらいは、自分で守れるよ」

 いや、そういう問題でもないような……!?
 むしろ、相手がナイフとか銃とか持ってたら、太刀打ち出来ないと思うけど!?

「相手がもし、銃とか持ってたらどうするんですか?」

「その時は、海にでも飛び込むかな」

 海に飛び込むって……! そ、そんなの無茶すぎる!

「静哉さん、それじゃ命いくつあっても足りなさそうですね……」

「確かにな。 まあ危険な目に遭ったら、その時は君も一緒に道連れだろうけど」

「はあ!?」

 わ、私も道連れっ!? この人、何気すごいこと言ってない!?

「冗談だよ。君をそんな目に遭わせたりはしないよ」

「な、なんだ冗談か……」

 もう、心臓に悪いって! 蔵間さんの言葉は、本当にドキッとする。
 本当に道連れにしてしまうのではないかと、心配になってくる。

「でも本当に、道連れにするかもしれないけどね」

「………」

 その言葉がウソなのか、そうじゃないのかは私には分からない。 でもこの人、本気で私を道連れにしそうで怖いんだけど。

「あの……私、まだ死にたくないんですけれども」

「大丈夫大丈夫」
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