【完結】私と彼の一日限定恋愛。〜探偵編〜
「莉羅、何があってもお前だけは絶対に守るからな」
「……っ」
私もあなたも、たった一日だけの恋人だった。……でも好きになってしまったんだ、私はあなたを。
一日で好きになることなんて、ないと思ってたのに。……でも好きになってしまったものは、仕方ない。
「おい、いたぞ!」
「もう逃さねぇぞ!!」
そうしている間にも、私たちは追い詰められていた。
「おい、見つけたぞ探偵野郎!」
「もう逃げられねぇぞ!」
……私たちはもう、お終いかもしれない。もう逃げることは、許されない。
「おい、探偵。お前あの時、よくも邪魔してくれたな!」
「邪魔って……。俺は探偵だからね?俺は俺の仕事をしたまでだよ」
静哉さん相手に、そう言っている。
「ふざけんなよ! お前のせいで、俺たちの計画は台無しなんだよ!!」
「ーーーっ!!」
そして犯人と思われるそのスーツの男性は、静哉さんに銃を向ける。
「拳銃……っ」
この人は本当に静哉さんのこと、殺す気なんだ……。やっぱり復讐、なんだ。
どうしよう……。身体が思うように動かない。身体が震えて、何も出来ない……。
「死ね、探偵!!」
「ーーーっ! 静哉さん……!!」