【完結】私と彼の一日限定恋愛。〜探偵編〜
「ありがとうね、莉羅ちゃん」
「……ありがとうございました、久遠さん」
「またいつでも、来てね」
「はい」
私はすぐに、静哉さんの元へと向かったのだった。
◇ ◇ ◇
「あった。ここだ……」
静哉さんがいたのは、とあるホテルの部屋だった。そこに静哉さんがいるらしい。
私はコンコンと、部屋のドアをノックする。
「はい」
そして部屋のドアは、そっと開いたーーー。
「………。え?」
私の姿を見て、静哉さんは驚いた表情を見せている。
「静哉さん、やっと見つけた……っ」
「なんで……莉羅がここに……?」
私は、静哉さんにそう伝えた。
「久遠さんに、聞きました」
「アイツ……口軽いなマジで」
はぁっと、呆れたようにため息を付く静哉さん。
「……静哉さん、私あなたに伝えたいことがあります」
「……とりあえず、入れよ」
と部屋の中に、静哉さんは入れてくれる。
「はい。……ありがとうございます」
部屋に入った私に背を向ける、静哉さん。
「静哉さん、私……あなたが好きです」
そしてその背中越しに、私はそう伝えた。
「……っ」
「私、好きなの……あなたが」
「……莉羅」