【完結】私と彼の一日限定恋愛。〜探偵編〜
と、蔵間さんは言う。
「パーティー?」
「ああ。カップル限定のパーティーで、俺はそこに招待されている。……が、それには理由がある」
カップル限定のパーティー?
「……その理由って?」
「今はまだ言えない。 けどそこに参加するには、カップルでしか入れない。だから君に、その恋人役を頼みたいんだ」
なるほど……。だから私に、恋人役をやってほしいと?
「要はカップルでしか入れないパーティーって、ことですよね?」
「そういうことだ。 カップル意外の参加は許されていない」
カップル限定のパーティーとは、一体どんなものなのだろうか?
想像もつかないけど、とりあえず私が恋人役になれば、蔵間さんはそこに参加出来るってことは分かった。
「で、私はあなたのそばにいればいいんですか?」
「そうだ。 俺の隣で、俺の命を狙ってるヤツを探してほしい」
さ、探す!? 蔵間さんの命を狙ってる人を、私が探すの!?
無理無理! 絶対に無理だって!
「私にはそんなこと出来ません!無理です!」
そんなの荷が重すぎるよ……!!
「俺の命を狙ってるヤツさえ分かれば、後はなんとかなるから」
なんとかなるものなの、それ!?