幼馴染大和君の執着愛~俺の最愛の番~
そんな彼の悲しみに水を差すように突然携帯の着信音が鳴り響く
静かな病院に鳴った着信音は驚くほどよく響いてさすっていた彼の肩がぴくりとわずかに跳ねたのがわかった
「はい・・・・・」
「・・・あ?・・・・うん」
「わかった」
僅かな会話だけど声の感じで機嫌が絶好調に悪いのがわかる
聞きたいけどとても聞けるような雰囲気じゃない
あたしは言葉を呑み込んで彼の肩を抱きしめたまま
すると彼は握りしめていた携帯をその場におもいっきり叩きつけた
廊下に飛び散る細かな部品や破片、がつんとなにかにぶつかったような大きな音
彼の悲しみがこの場に満ちていくような気がした
誰からの電話だったかわかんないけど・・・彼は黙りこくったまま
散らかった部品を拾おうとしたあたしを彼の手が引き留めていた
・・・・・・え?
「ごめん・・・・・」
「な、何?・・・・」
「拾わなくていい、ちょっとだけ・・・・」
「えっ・・・・」
「ちょっとだけ胸貸してほしい」
彼の言葉に頷いた
いつもと違う彼に戸惑う
あたしはただ背中をさすっていた
それくらいしかあたしには出来なくて・・・・
今の彼には言葉よりも傍にいてあげることが必要なんだって思えた
嗚咽を漏らして泣いている彼はどれ位そうしていたんだろう
大和君はあたしから離れると腫れて真っ赤な顔をしていた
心配になって声をかけようとしたあたしの頬を大和君がそっと撫でると再び着信音が響き渡った
外来もすでに終わっている病院は静かで隣に座る彼が携帯を覗き込むのが見える
あたしの耳に突然聞こえて来た名前にぴくりと肩が揺れた
「麗華・・・?」
「ああ、今病院・・・」
「そうだ・・・・いや大丈夫だ」
麗華さんとこうして連絡しあってるってことは付き合ってるのかな
あたしは・・・・ここにいちゃいけない
大和君の心を癒すのはあたしではなくって・・・・たぶんあの人だ
気が付いたら電話をする彼に向って手を振って帰るねって小さな声で言ってる自分がいた
大和君はありがとなって大声で叫んでた
彼に近づいたと思っていた距離
でも全然離れてるって思ってなんだか涙が止まらなかった
静かな病院に鳴った着信音は驚くほどよく響いてさすっていた彼の肩がぴくりとわずかに跳ねたのがわかった
「はい・・・・・」
「・・・あ?・・・・うん」
「わかった」
僅かな会話だけど声の感じで機嫌が絶好調に悪いのがわかる
聞きたいけどとても聞けるような雰囲気じゃない
あたしは言葉を呑み込んで彼の肩を抱きしめたまま
すると彼は握りしめていた携帯をその場におもいっきり叩きつけた
廊下に飛び散る細かな部品や破片、がつんとなにかにぶつかったような大きな音
彼の悲しみがこの場に満ちていくような気がした
誰からの電話だったかわかんないけど・・・彼は黙りこくったまま
散らかった部品を拾おうとしたあたしを彼の手が引き留めていた
・・・・・・え?
「ごめん・・・・・」
「な、何?・・・・」
「拾わなくていい、ちょっとだけ・・・・」
「えっ・・・・」
「ちょっとだけ胸貸してほしい」
彼の言葉に頷いた
いつもと違う彼に戸惑う
あたしはただ背中をさすっていた
それくらいしかあたしには出来なくて・・・・
今の彼には言葉よりも傍にいてあげることが必要なんだって思えた
嗚咽を漏らして泣いている彼はどれ位そうしていたんだろう
大和君はあたしから離れると腫れて真っ赤な顔をしていた
心配になって声をかけようとしたあたしの頬を大和君がそっと撫でると再び着信音が響き渡った
外来もすでに終わっている病院は静かで隣に座る彼が携帯を覗き込むのが見える
あたしの耳に突然聞こえて来た名前にぴくりと肩が揺れた
「麗華・・・?」
「ああ、今病院・・・」
「そうだ・・・・いや大丈夫だ」
麗華さんとこうして連絡しあってるってことは付き合ってるのかな
あたしは・・・・ここにいちゃいけない
大和君の心を癒すのはあたしではなくって・・・・たぶんあの人だ
気が付いたら電話をする彼に向って手を振って帰るねって小さな声で言ってる自分がいた
大和君はありがとなって大声で叫んでた
彼に近づいたと思っていた距離
でも全然離れてるって思ってなんだか涙が止まらなかった