幼馴染大和君の執着愛~俺の最愛の番~
西条真美side


あたしは西条真美、高校二年17歳
両親は県内でいくつもの病院を経営している医師であり母は今はしていないが以前看護師をしていた、一人娘だし経済的にも恵まれている家庭に育ったと思う
なにより小さい頃からあたしは自分がひとより美人で可愛いとわかっていた
可愛いもの綺麗なものが大好きだったし両親に言えば何でも希望が叶った
周りもそんなあたしをちやほやしてくれて望むものはなんでも手に入った
そんなあたしが唯一手にはいらないもの
蓮常寺大和、あたしの従兄弟
初恋のひとでありあたしの最愛のひとだ
彼の父親とあたしの母が兄妹で小さい頃からあたしは大和のことが大好きだった
そんなあたしの一族には秘密がある、日本を守護してきた竜族の一族なのだ。
竜族は番しか受け入れることができないし一生番を愛してやまないという
大概番というものは同じ一族か他の竜族から番が見つかることが多い

あたしが大和の番、そうに決まっている


自分でそう確信しているし周りの者もあたしが番なんじゃないかって思っている
竜族の者の成人、18歳になれば彼は番を嗅ぎ分けられる
感覚が鋭くなり本能でわかる、番を愛し抜き愛し尽くす
でも、彼はこの学校でもとにかくモテる
学校でもっていうより世間一般的にもてる男
まさか学校でファンクラブがあるなんて知らなくてあたしの生徒会長という権力を使って運営を任せてもらうことに成功した
気になる女は吐いて捨てるほどいるけれどこの頃うろちょろする地味な眼鏡の女
斎藤百花というこの女
寄生虫のように引っ付いて大和の言うことをなんでも聞いている
一番むかつくのがあの大和がさほど嫌がってないこと
むしろ、面白がってる



正直邪魔で仕方ない
どうすればいいのかしら


「あたしの大事なものに手をだすなんて許さないから・・・・」


携帯を握りしめ画面をタップする
思わずこぼれた笑みにあたしは携帯を握りしめた
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