幼馴染大和君の執着愛~俺の最愛の番~
「おい、ブス眼鏡!明日からもう来なくていいぞ」

・・・・・は?今なんて?
ブスなんとかって聞こえたんだけど

「・・・・え?あ、あの」
「聞こえねえの?朝来なくていいっていったんだけど」
「で、でもあの・・・・大和君道順が「この間母さんに教えられたからわかる」


彼はそう答えると足早に行ってしまう
あたしは大和君と仲良くなりたい一心で小走りについていく
同じマンションで同じ学校、キラキラな王子様のような風貌の彼に恋してしまったあたしは完全に舞い上がっていた

「じゃ、じゃあ大和くんちには行かないからあたし下で待ってるよ、来るななんて言わないで明日から一緒に行かない?せっかく同じマンションなんだし」
「迷惑・・・・・」
「え?「そういうの迷惑っていったんだけど?」

「迷惑、邪魔、うせろ!!」

大和君はそう捨て台詞を吐くとあたしの胸倉を掴んだ
い・・・・痛い
な、何?あたしそんなに酷いこと言った?
なんでこんなに怒ってんの?
あたしはその時頭の中が軽くパニックでただただ混乱していた
気が付いたら涙を浮かべる自分がいて・・・・
彼は何故だかそれも癪に触ったらしく再び舌打ちすると胸倉を掴んだままあたしを突き飛ばした、その拍子に地上に落ちたあたしの眼鏡
え?う、嘘?こ・・・・壊れた?
み・・・・見えない
これじゃ見えない、ああ、涙が・・・・
涙が止まらない、止まんないよ
何故涙が止まんないんだろ、きっと彼に・・・・大和君に嫌われたって思ったから
初めて好きになった一目惚れした人に嫌われちゃった
そう思ったら自然と身体が動いていた
気が付いたらマンションへと走り出していてあたしはそこから逃げ出した
壊れた眼鏡を持ったまま唖然と立ちすくむ彼を置いたまま・・・・


まあある意味出会いは最悪だったと思う
ほぼ初対面の出会って数日の男の子に胸倉掴まれて眼鏡壊されるなんてありえない
その後数日眼鏡が出来上がるまであたしは学校を休んだ
だって・・・・見えないし
まあ、一番の原因は大和君だったけどね
もちろんお母さんにはこっぴどく叱られました
眼鏡って結構高いし・・・・お母さんごめん
でも、そんなことでいつまでも学校を休んでもいられない
眼鏡が出来上がり学校に登校すると彼は予想通り


学校の王様になっていた
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