幼馴染大和君の執着愛~俺の最愛の番~
「さっきからお前って俺の事言ってるけど俺はちゃんと東雲和希って名前があるんだけど君の名前は?」

「蓮常寺大和、今日からここの生徒だよろしくな」

「ふっ・・・・同族の人間と俺、はじめて会ったけどこんな感覚なんだな」

「こんな感覚?「君わからないはずないよね?っていうかわかっててとぼけてる?」


和希さんがそういうと大和君は抱きしめていた腕を離して彼の目の前に行った
その瞬間、抱きしめていた腕が離れた瞬間・・・・
なんだろう寂しくて寂しくてたまらなくて危うく大和君に縋り付きたくなった
そんなあたしの気持ちを他所に和希さんは驚くことを言っている
同族?どういうこと?今日初めてあったはずの和希さんと大和君が親戚?


「とぼけてなんかない・・・俺はただ同じ竜族の人間がこんな女みたいな奴だったってことに驚いただけだ」


「褒めてもらえて光栄だね、でも驚きだな・・・・君の番がももちゃんだったなんて」

「ももちゃんって言うな!!っていうかやっぱり聞こえてたのか」

「竜族の人間の聴覚を舐めてもらっちゃ困る」

「百花!やっぱりこの高校に通うの辞めにしないか?」

「な・・・なんでよ?!「こいつにお前の声聞かせたくねえ」

「辞めないよ!!和希さんもう行こう授業始まる」

「百花!!待て」


色々聞きたいこともあったし何かわかんないことも言ってたけど取りあえず教室に行こうと思った、あたし一応転校生だしね
竜族とか番とかそれ一体なんなの?
わからないことだらけだけど今わかってることは大和君とあたしが再び同じ高校に通うことになったという事実
あたしに逢いたかったって言ってたけどそれは本当のこと?
和希さんと歩き出そうとしたあたしにふいに浮遊感が襲った


・・・・・え?え?何?


「大和君!!な・・・・・なにしてんの?」
「疲れただろ?教室まで一緒に行こう」
「一緒にって、何?なんで?」
「いいから遠慮すんな」
「ちょ・・・・まっ!!」


大和君にお姫様抱っこされて教室へ・・・・
ありえない、恥ずかしい恥ずかしすぎる!!
廊下を大勢の生徒に見られながら教室へと歩いていく
大和君は背が高いから物凄く高く感じる
もう、諦めた降参しました・・・・もういいよ
だって大和君が見たことないくらい嬉しそうな顔してんだもん
なんだかんだあたしも嬉しかったりするし・・・


「着いたぞ・・・・」
「下ろして「まったく・・・呆れるくらい過保護だね」
「なんとでも言ってろ」


三人で教室へと入っていく
・・・・・・え?三人?
入った瞬間静まり返った教室に思わず息を呑んだ







< 48 / 67 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop