幼馴染大和君の執着愛~俺の最愛の番~
「へえ・・・・これどうしたの?」

「あ、や・・・・大和君からお守りにって」

「ふう~んそうなんだ、やっぱり本気ってことか」


「あたりまえだろお前がこの腕輪の持つ意味を知らないはずない・・・・わかるだろ?」


「まあね、改めて竜族の男の本気度を見せられたよ」


実は前から和希さんと約束していたお買い物の為に今日はお休みでもある土曜の午後駅前の喫茶店でお茶してるんだけど・・・・
彼、大和君は休みであってもお構いなしあたしに引っ付いて離れない
何処から聞きつけて来たのかあたしと和希さんが週末ショッピングをするってことが耳に入ったらしく当然の如く買い物に付き合うことになった
和希さんは女装が趣味な人なので服は勿論アクセサリーに至るまで何時間でも付き合えると豪語している
でも、彼大和君は違う・・・・・女の買い物に付き合うのは凄い苦痛のようで


「当たり前だ・・・俺は百花の為なら何でも出来るって覚悟があるが女の買い物ってやつに何時間も付き合わされるのは俺の精神を削がれるってことに今気が付いたよ」

「嫌なら帰ってもいいんだぞ」

「帰る?!他の男と一緒にさせて俺だけ帰るってまずありえねえし!っていうかなんでお前そんなに楽しそうなんだよ」


「趣味だよ俺の唯一の趣味、綺麗な恰好すんのが俺の生きがいでこうして可愛い女の子に選んでやるのも俺の一番好きなことなんだよ文句ある?」


「いや・・・・文句はねえけど口開かないで黙って座ってたらマジに女にしか見えねえしなんなんだよお前」


「ふっ、綺麗だろ?」



和希さんはそう答えると大和君にウインクをする
傍で見てると本当に女に人にしか見えない
今日の和希さんは勿論女の子の恰好でサーモンピンクのワンピース姿
黒髪ボブのウイッグでカラコンを外しているのか今日の瞳は青い瞳ではなく黒い瞳
それが物凄く似合っててとても高校生には見えない
綺麗だなあ・・・これで男だなんてありえない
みんな、特に男の人の視線が和希さんに釘付け
あたしは何気なく和希さんの腕に視線を移す
すると大和君から貰ったほぼ同じデザインの腕輪が目に入る
あれ・・・・・これって?


「和希さん、その腕輪・・・・」

「あ~気が付いた?」


「大和君から貰ったのと同じ?」


「ほぼ同じだけど刻まれている文字が違うしはめ込まれている石も違う、勿論効力も違うしそれは異なるんだ」


「ももちゃん・・・・この腕輪は持っているものを守護してくれる効力があるけど他にも意味があるって蓮常寺から何か聞いてる?」


あたしが首を横に振ると大和君が突然立ち上がった


「東雲、その話をするならここを出たほうがいい・・・・」
「ああそうだな、一旦場所を移すか」


立ち上がった彼らに付いていくしかなくて心がざわざわしてたまらなかった









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