幼馴染大和君の執着愛~俺の最愛の番~
「なあ?いつまでトイレに行ってんだよ~」

「や、大和君?!こ・・・・ここ女子トイレだよ」

「・・・・ん?そう?だってさ~もものこと心配だったから後を追ってきただけだし?っていうか・・・・」




「こいつらだれ?」



彼の・・・・・大和君の何気ない一言で纏う空気が変化する
問いに誰も答えないでいるとさっきあたしに大和君を頂戴って言った彼女が傍にやって来た
綺麗にメイクされた顔が優しく微笑む
流れるような動作で大和君の腕にそっともたれかかる
同じ制服を着ているはずなのに物凄く色っぽい
この人あたしと同じ高校生だよね?
胸だってかなり大きいし美人・・・・・
なんだか絵になる二人って感じ
お似合いだけど・・・・嫌だな
いや・・・・嫌だ、嫌だよ




「触んな・・・・・」

「ねえ?そんな女よりあたしのほうがいいと思わない?学校終わったら何処か遊びに「今なんつった?」


「今、そんな女って言ったよな?」
「え?だってそんな地味な子よりもあたしのほうが」
「そうよ!!綾那さんのほうが美人だしお似合いですよ!」
「黙れ・・・・・!」



そう叫ぶと大和君は彼女の胸倉を掴むと鬼のような形相で彼女を睨みつけた




「や・・・大和君!!」
「くっ・・・・・!苦し」
「あ・・・!綾那さん!!」



「今度百花のことを傷つけるようなことをしたら覚えてろ」


そう呟くと何かを彼女の耳元で囁くとあたしの腕を引いてトイレを後にする
何を言ったのかはわからないけどそれから彼女は大和君には近づかなくなった
この小さな出来事が彼女を思っていた以上に傷つけていたなんてあたしは知らない
この時のあたしは自分が思っていた以上に彼を好きになったいることに気付いてもいなかった






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