trade
日が落ちる迄、動物園を満喫した。
昼食は遅めに、売店でホットドッグを二つ買い、別荘から袋に入れて持って来ていたクッキーを二人で食べた。
退園する為に歩いている人波があり、
私達もその流れに沿って歩く。
「蒼君、また動物園来ようよ?」
「いや。動物園はもういいや。
疲れるから」
そう笑っている。
普通なら、子供が出来たらまた来よう、とか言ったのかもしれないけど。
殺人犯の娘と、殺人犯の子供に産まれた子が可哀想だから。
蒼君との未来に、子供を持つ事は考えてない。
「駅の方で、何か食べよう?」
そう訊かれ、
「いいよ」
それに、頷いた。
蒼君がいつ自首するつもりなのかは分からないけど。
少なくとも、今日の夕飯を食べる迄は、自首するつもりはないのだろうな。
てっきり、此処を出たらそのまま自首するつもりなんじゃないか、と思っていたので。
まだ一緒に居られる事に、ホッとした。
昼食は遅めに、売店でホットドッグを二つ買い、別荘から袋に入れて持って来ていたクッキーを二人で食べた。
退園する為に歩いている人波があり、
私達もその流れに沿って歩く。
「蒼君、また動物園来ようよ?」
「いや。動物園はもういいや。
疲れるから」
そう笑っている。
普通なら、子供が出来たらまた来よう、とか言ったのかもしれないけど。
殺人犯の娘と、殺人犯の子供に産まれた子が可哀想だから。
蒼君との未来に、子供を持つ事は考えてない。
「駅の方で、何か食べよう?」
そう訊かれ、
「いいよ」
それに、頷いた。
蒼君がいつ自首するつもりなのかは分からないけど。
少なくとも、今日の夕飯を食べる迄は、自首するつもりはないのだろうな。
てっきり、此処を出たらそのまま自首するつもりなんじゃないか、と思っていたので。
まだ一緒に居られる事に、ホッとした。