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「お前、馬鹿か?
あっちはお前の事なんて、なんとも思ってねぇんだろ?
それなのに、そうやって必死になって。
お前のその感じ、うぜぇ」
「なんで、あなたにそんな事言われないといけないの!
あなたに関係ないでしょ!」
「うっせぇ」
そう言って、永倉さんは私の上から体を退かしたかと思うと、
ベルトのバックルを外して、スーツのズボンを下ろした。
「ちょっと、辞めてよ」
この人が私に何をしようとするのか気付いて、慌てて体を起こすけど、
すぐに、また押し倒された。
「は?こんな体勢で話してたら、ヤリたくなんだろ?」
ドレスの裾から入って来た手は、私のパンストを破き、
足を開かされ、パンツを横にずらされ、強引に突っ込まれた。
「辞めて!」
本気でそう叫ぶくらいに、その行為は痛かった。
永倉さんは、私の抵抗をものともせず、自分の好きなように腰を動かしていた。
痛みでなのか、この屈辱でなのか、涙が浮かんで来る。
私は早くこの行為が終わって欲しくて、抵抗を辞めた。
暫くすると、それは引き抜かれ、私の内腿に盛大にかけられた。
「―――一枝さんは、あんなに優しいのに。
あなたと血が繋がった兄弟だなんて、思えない」
その言葉に、永倉さんは鼻で笑う。
「兄貴が、優しい、ねぇ。
お前にはそう見えんだな?」
そう意味深に言われ、戸惑ってしまう。