涼やかな風





「白永くんのこと、聞いた?」




「・・はい」





「今日のHRで、みんなに言おうと思うんだけど、いいかな?
お母様から連絡があったの。
もう学校に行くことはたぶん無理だろうから、伝えてほしいって」







学校に行けない・・・





「ずっと拓徒が休んでいたら、みんなも心配するだろうし、言わないならみんなに嘘をついてしまうことになるので」




私は言った。








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