涼やかな風

「紗和?」

いつのまにか窓を開けてベランダに出ていた私にお姉ちゃんが声をかける。

「うん?」

「なにしてるの??」

不思議そうな顔をして言う。

「風を感じてるの。すっごく気持ちいいよ」

そういって、お姉ちゃんをベランダに連れてくる

「確かに、気持ちいいね」

お姉ちゃんは笑顔になった。

「まだいたの?琴音。紗和。夕飯できたわよ」

ママが部屋のドアをあけながら言う。
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