涼やかな風

!?

「誰!?」

私は言った。

「紗和~あたしよ。警戒してんの?」

「音ねぇ!!」

「紗和のお姉さん!?」

拓徒はベットから跳ね起きて言った。

「はじめまして。紗和の琴音っていいます。」

お姉ちゃんは笑っていった。

「拓徒です。」

「琴音!!」

今度は誰!?

走ってきたのは、お姉ちゃんの彼氏の相馬くんだった。

「キミ・・・拓徒くん?」

相馬くんは拓徒をまじまじ見ながら言った。

「あっ・・ハイ」

「琴音と紗和ちゃんの兄弟を殺した犯人の弟か。」

相馬君は軽蔑するまなざしで言った。

「相馬君!!」

拓徒はうつむいている。

「相馬!!やめて!!」

お姉ちゃんが叫んだ。

「だってその通りだろ!?違うのか!?」

「そうだけど・・・拓徒くんにそんなこと言わないで!!拓徒くんに罪はないんだから!!」

お姉ちゃんが負けじと言い返す。

「やめてください!!」

拓徒が言った。

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