涼やかな風

なんてそんな苦手な仕事をやるのも小説家の仕事。
書き下ろしはシンプルイズベストだからね。

「紗和~進んでる??」

奈々が屋上に入ってきた。
奈々も屋上の鍵を持っている。

「あげるっ」

奈々は私に缶コーヒーを差し出した。

「ありがと♪」

私は缶コーヒーを受け取った。

奈々は決めたわけじゃないけど私のアシスタント的な役割をしている。

さりげなく手伝ってくれたりキャラの名前を考えてくれたり。
ほんと感謝してるよ^^

「なにかいてるの?」

奈々は私のケータイを覗き込んだ。

「雑誌にのせるための書き下ろし。私、長編専門だからまとめるのが難しくて」

私はまとめるのがことことぐ苦手。

「伝えたいことをシンプルに表現するんだよ!」

奈々はまとめたりするのが上手でいつもためになることを教えてくれる。
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