涼やかな風


「紗和??帰ろうよ!!」

顔を上げると目の前には澪がいた。


「え?うん。」


「せっかく部活ないんだからさー。
どっか行かない??」


奈々は言った。


「それいい考え!!」

澪は笑顔で言った。


「2人とも、ごめんね。あたし、拓徒のとこ行こうと思ってるんだ。」


「そっかぁ・・・でも紗和はほんとに拓徒くんのこと思ってるんだね。
もちろん拓徒くんも。
うらやましい~!!」


澪は言った。


「澪!なに言ってんの!!
あたしなんて彼氏もいないんだから~!!
紗和~!!」


奈々・・怖い。


「私たちのことは気にしないで行ってきて。
拓徒くんもきっと紗和を待ってる。」

「うん。そうだね」

澪と奈々は言った。


「ありがと!澪、奈々、大好き!」

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