涼やかな風
私はちょっと怖くなった。拓徒がまじめに話すときってなんか嫌な予感がする・・・
私の直感だけど・・・・
拓徒お願い。悪い話じゃないよね・・・?
「なに?」
声が無意識に上ずっていた。
絶対・・・ばれてるよね?
「ごめん」
拓徒は小さく震える声で言った後、私を抱きしめた。
拓徒?こんなのいつもの拓徒じゃない。
「拓徒・・・?どうしたの??」
私は言った。
「俺・・・紗和ともう付き合うことできないかもしれない」