赤い糸~For you~
「志帆…志帆はわがままなんかじゃないよ!」



美仔の声が震えてる。


私の為に泣いてくれてるの?


人の為に泣けるって凄いね。


私もいつかは…そうなれるのかな?



「志帆…私だって、同じ状況だったら…同じコトを思うとおもうよ?好きなんだからしょうがないコトなんだよ?」



美仔の言うことは、一つ一つに気持ちがこもっている。



「でもね?志帆…ーつだけ言わせて。好きって言われて嫌な気持ちになる人はいないんだよ?志帆は我慢しすぎだよ…もっとワガママになっていいんだよ…。」



嬉しかった。


まさか、こんなコトバがもらえるなんて思わなかった。



『美仔ぉ…ありがとう。』



美仔は首を大きく振り、



「ううん。志帆こそ…相談してくれてありがとう!私は志帆の見方だからねっ」



そう言ってくれた。



美仔は凄いよ…



ホントに凄い。



ありがとう。





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