赤い糸~For you~
あれから何日たっただろう。



私は、あの日から部活を見に行く事をやめた。



行くたびに先輩の存在が大きくなって…今以上を求めてしまう


そんな自分が嫌になるから…



行かないことにした。



あの日の事が夢のように感じる。



前みたいに目でおってるだけの片想いに戻った。



これでいいんだと、自分に言い聞かせる。



最近また、悪い癖が出始めた


“こんなに辛いなら好きになんてならなければよかった。”


頭の中で繰り返される。



『はぁ…』



自分が嫌になりため息が出てしまう。



「志帆ぉー、ため息…これで27回目だよ!?」



美仔が笑いながら言ってくる。


美仔は気づいてるんだろうな…バスケ部も最近見に行かないし。



『ごめん、ごめん。』



笑いながら謝った。



ちゃんと笑えてるかな?



「志帆、…無理に笑わなくていいよ。」



笑えてなかったんだ…



ごめんね美仔。



何か疲れたよ…



『…。』



何も言えず下を向いた。



「志帆、もっと私を頼ってよ…」



まただ。



迷惑をかけたくなくて…自分で解決しようとしてるんだけど。



逆に迷惑をかけてる?



ごめんね…美仔。





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