赤い糸~For you~
30分くらいたって、バスケ部は休憩の時間。



先輩はメンバーと楽しそうに笑っていた。


その姿をみて私はまた…先輩をスキになる。



「やっぱり池澤先輩はバスケ上手いねー」


『あたりまえじゃん!』



美仔とのこの会話は何回目だろう?



美仔と喋りながら先輩を見ていると、コーチに呼ばれて振り向いた先輩。



『あ…』



一瞬…一瞬だけ目があった。


目があった時、先輩はこっちを見ながらニコって笑った。



夢…!?



今、起きたことを頭の中で整理するのが大変だった。



「志帆!今…先輩…。」



美仔もビックリしてる。



『う…うん。目があった…笑ってたよ!』

「すごいじゃん!!!!!」



美仔は自分の事のように喜んでくれた。



『ヤバい…。どうしよう!?』



あまりにパニックになってたから、美仔に笑われた。



多分…今の私の顔はかなり赤いだろうなぁ



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