赤い糸~For you~
「返事…聞かせて?」



答えは決まってる。



『私は…一年の時から先輩の事が好きでした。目でおってるだけの片想いでィィ。そう思ってた。』



池澤先輩は驚いた顔をしている。そんな先輩もかっこぃぃと思う私は重症かな?



『だけど、初めて体育館で目が合った日から…それ以上を求めてしまう自分が嫌で、桜の木の下でおもいっきり泣いた。』



先輩は頷きながら聞いてくれてる。



『次に目が合った時も…わがまま自分をおさえるために次の日から体育館には行かなかった。』



ダメだ…あの時の事を思い出して涙が流れる。



『私の気持ちを知ってる美仔は食堂で先輩に相席をお願いした。それがきっかけで試合を見にいく約束もしたし、メールアドレスの交換までした。』



この時くらいに、美仔は斎藤先輩に惚れたんだっけ?



『そして、今日。先輩がバスケをしている姿を見て…ニコって笑う先輩を見て、ドンドン先輩が好きになっていった。』



初めて気持ちを伝える。



『私でよければ、彼女にして下さい。』



その瞬間…先輩に抱きしめられた。



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