赤い糸~For you~
水族館に到着すると、チケットを買った。



楽しみだねー!とか、美仔と話してると…



「こいつ、借りるねー!」



先輩が手を引っ張って連れていかれる。



びっくりして、何も喋れないでいると



「やっと、二人になれた。」



先輩がニコっと笑う。



あの笑顔。



私の大好きな…



私の顔がだんだん赤くなるのをみて



「志帆ぉ、顔が赤い!」



とか笑いながら、スッと手を繋いでくれた。



「よしっ!行こうか。」



『うん!』



これは…デートって言うのかな?



先輩は私の歩幅に合わせて歩いてくれる。



幸せです。



『大好き!』



気持ちを伝えたくなって、言ってみた。



先輩はニコっと笑いながら、



「俺の方が好きなんだよ。」



先輩とこんな会話が出来てる事が不思議。



幸せに浸っていると、携帯が震えた。



“新着メール一件”



美仔からのメール。



先輩が引っ張って行くから美仔達を置いてきたことを忘れてた。



ちょっと申し訳ない気持ちでメールを見ると、驚いた。



先輩の方を見ると、先輩にもメールが来てたみたいで…驚いた顔をしている。



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