赤い糸~For you~
もう…夕日も沈んでしまって真っ暗だった。



泣いてすっきりした体を起こして…もう一度、空を見てみる。


星がキラキラ光っていて、それだけでも今は元気になれた。



『…明日からも頑張ろう』



独り言も、今は星達が聞いてくれてるような気がする。



ちょっとスッキリしたさっきよりも…またちょっとスッキリしたよ。



今日の朝よりも、ちょっとだけ…強くなったような気がした。



携帯を見ると、美仔からの着信が8件。


ビックリしたけど…美仔が心配してくれてるってことが、また嬉しかった。


それと同時に、美仔には今のこの気持ちを言わないといけないような気がした。



美仔からのメール、


【志帆ぉー大丈夫!?何か悩みとかあるなら相談してよー…心配だよ…親友なんだから、迷惑とか思わないんだよ?】


美仔にはなんでもお見通しなんだ。



ありがとう…ごめんね?



メールを見たら、また涙が流れて来た。



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