赤い糸~For you~
「志帆ぉ!働き過ぎだよ…今日で二週間ずっとだよ?大丈夫なの?」


ああ、もう二週間になるんだあ…


『大丈夫だよ!』


働かないと心が…不安で押しつぶされそうになるから…


「心配だよ…池澤先輩は知ってるの!?バイトの事。」


『…知らないよ。最近はメールしても返事がないし、電話は「今、仕事中だから。」とか言ってすぐに切られるし…』


私が先輩を想っても、先輩は私の事を想ってないんじゃないかな。なんて最近思う…


「そっか…でも、ちゃんと体を休めないと、ダウンしちゃうよ?」


美仔には心配ばっかりかけちゃってる。


『うん…分かった。じゃあ、明日休めるか店長に聞いてみるね。』


美仔は安心したように、微笑んだ。


『ねえ…美仔?私、先輩の彼女なのかな?』


私、何聞いてるんだろ…


こんな質問したら、美仔にまた迷惑かけちゃうよ…


「…当たり前でしょ!?」


美仔が困ったように笑った。


『そっか…ごめんね?美仔。』

その後、美仔が返事をする前に私は教室を出た。




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